概要 |
近い将来、首都直下地震の発生が予測されている昨今。
「サナダビル」次期オーナーの真田一郎は
現オーナーである父、正志に耐震診断、地震対策について相談をするが
正志は「本当に起こるかわからない事にお金はかけられない」
とあまり乗り気ではない。
しかし、やはり地震の不安はある為
ビルオーナー仲間である前田に、地震対策について相談する。
前田もビルの耐震の事で不安があり
あるビルオーナー向けのセミナーに参加した所
思わぬ話を聞かされたという。
平成7年に起きた、阪神淡路大震災による建物倒壊被害で
地震対策をやっていなかったことで、ビルオーナーと管理会社が訴えられ
賠償命令が出た判例があった、という事である。
その賠償金額は数億円。
前田はその話を聞き、ビルオーナーである事の責任を実感し
自身の為にも、テナントの為にも、耐震診断を受けることにしたという。
一郎も、もう一度じっくりと耐震について
父と話さないといけないと感じ
前田から、耐震についてのセミナーの講師
"大澤健司"を紹介してもらい、相談してみることにする。
後日、株式会社サンヨーホームで話を聞く一郎。
耐震診断を受けて、何らかの対策が必要となった場合
補強にかかる費用などの不安を相談すると
大澤は、国や自治体で助成金や融資の精度があることを教えてくれる。
"耐震診断は、今後の事業をどうするかという意味でも大切なスタート地点"
大澤のその言葉に、一郎は
入居者を被害から守る責務のあるビルオーナーとして
耐震対策について、真剣に考えていこうと決意するのだった。
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